今月より、コラムを準備しております。
毎週日曜の夜、コラムを更新予定です。
コラムの内容はもちろん、『癒し』『メンタルヘルスケア』を中心にしていきますが、
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アニマルセラピーー動物による『癒し』とは何か?ー(1/4)
巷にあふれる「癒し」というキーワード。
どの人も、だいたい一度は使ったことも聞いたこともあるのではないでしょうか?
そして「癒された~」という経験、あるのではないでしょうか?
例えばそれは、プロによるマッサージやエステ、リラクゼーションだったり
家族や恋人、友人知人とのコミュニケーションだったり。
園芸や家庭菜園などの土に触れる事、森林浴や、旅行、スポーツで汗を流す、なんて行為も「癒し」に繋がりますね。
そして、多種多様な「癒し」の中に「動物(ペット)」が存在します。
アニマルセラピー、なんて言葉を聞いたことがある人も多いのではないでしょうか。
数ある動物種の中で、人に寄り添う事の出来る知能の高い一部の動物によって行われる「癒し」です。
特に犬。セラピードッグは、実際に医療現場での実績がすでにありますし
ホースセラピーやドルフィンセラピーなどは、実際に身体を動かすことで心身に障害のある方のリハビリに効果が期待されています。
しかし、そうでなくても。
犬猫をはじめ、小動物、鳥類や爬虫類、両生類や魚類など、様々なペット達は
特殊な訓練を積むでもなく「ただそこに居る」だけで、大きな癒しとなっている場合が多いのです。
一体なぜなのでしょう?
もちろん、理由は様々でしょう。その美しい見た目を眺めているだけで時間が経つのを忘れる、とか
そもそも飼育することが難しい種にチャレンジするのが楽しい、とか。
ですがきっと、そういう人は、どちらかと言えば「少数派」です。
大体……そうですね。ペット、特に、哺乳類や鳥類を飼育している人の八割くらいは、自分のペットに「アテレコ」した経験、あるんじゃないでしょうか。
よく、動物を題材にしたテレビ番組なんかもやってますよね。アテレコ。
まさに、そこなんです。
そこに、ペットによる癒しの答えがあるのです。
その「アテレコ」は、ペットの代弁……ではなく「飼い主にとって都合の良い投影」に、他ならないのです。
「私ペットの言葉が分かるんです」という特殊能力者を除いては、きっと、アテレコの殆どは見当違いでしょう。
もちろん、散歩に行きたいだとか、ご飯が欲しいだとか、そういった単純な事は正解かもしれません、が。
風邪をひいて元気がないときに寄り添ってくれて、心配してるのね~なんていうのは、人間側の解釈で
これ、もしかすると、発熱でいつもより暖かい飼い主の身体が気持ちよくて暖をとっているだけ……なーんて可能性は否定できません。
これが人間ですと、見当違いな解釈をされたら「そんなことないよ!!」と反論をするでしょう。
なまじ言葉が通じる同士ですから、喧嘩に発展するかもしれません。
しかし、動物は、当たり前の話ではありますが、黙って良い様に勘違いさせておいてくれるのです。
優しいねーって、それすらも、勘違い。だって、そもそもこっちの思惑なんて、果たしてどのくらい伝わっているのかさえ分からないんですから。
ですから、動物という存在は、人にとって親であり、子供であり、兄弟であり、友人であり、先生であり、恋人であり
また、誰よりも口が固く、秘密を打ち明けるには最適なカウンセラーであり……と、どんな役割を投げかけても、それに文句を言う事もなく
ありのままに受け止め、そのまま寄り添って、人が甘える事を許してくれます(多分)
こちらがやりたいと思う事を出来る限り一緒になってやろうとするかと思えば、こちらがあくせくしているのをよそにダラ~ッとしている時もあり。
そして人は、そんな動物に無意識のうちに自らを投影し、まるで鏡像のように自分を客観視する時間を与えてもらっているのです。
その上で適度に、ノンバーバルな反応でコミュニケーションを図れるという、非常に稀有な存在なのです。
人間同士では……きっと、こうはいきませんね。
こうして、疑似的、やや一方的であれ、会話的コミュニケーションが成立し、肯定感が満たされる訳ですから、癒されるだろうなぁというのは容易に想像が出来ます。
それは実は、動物に投影した自分自身の気持ちとの会話、ともいえるでしょう。
自分自身を見つめ、発見し、歪みを認知して治していく……。
その「お手伝い」を、動物たちは(無意識に・結果的に)してくれているのです。
その一連の流れ、それこそが「動物による癒し」の正体なのです。
……動物に対して、ふと「人間臭いなー」と思った事、ありませんか?
それってきっと、動物を見て、日々の喧騒が頭をよぎり、「あぁ、自分って人間なんだなぁ」って、改まりながら癒されてる……のかもしれませんよ?
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